Garminスマートウェアラブルを使ったアクティビティが肺がん患者の治療効果を改善する

デジタルヘルス企業「Stimulab」による最新の研究プロジェクトでは、高強度運動を用いた術前リハビリテーションプログラムの実現可能性と結果を評価することを目的としています。この研究では、遠隔でのパーソナルヘルスコーチ、そしてGarmin vívoactive® 4スマートウォッチによって収集されたバイタルデータと、毎日の高強度トレーニングが設定されたStimulabアプリを組み合わせて使いました。その結果、術前の心肺能力の向上が見られました。これは、生活の質の向上に深くかかわる、死亡リスクを低下させ、術後の患者のリハビリを促進する可能性が示されています。

Garminデバイス モニタリングデータの基盤

Marc-Antoine Brochard最高経営責任者(CEO)は、「Stimulab社は、患者のために現時点で可能な限りベストなデータを得るために、最先端の技術を持つ信頼できるコラボレーション先を探していた」と話します。フランスに本社を置くこのヘルス企業は、以前の2つの研究プログラムでもGarminデバイスを使用しており、病院環境におけるGarminウェアラブルの使用例を通じて、その適合性を確信していました。

肺の大手術を受ける患者は、事前に15日から30日間の術前リハビリテーションプログラムを受けます。個人のStimulabアカウントに接続することに同意があるうえで、参加者にはそれぞれvívoactive 4スマートウォッチが配られました。スマートウォッチで各セッションごとの心拍数、VO2max、運動強度などの活動指標を記録しました。このデータは、Garmin Health APIを介してStimulabヘルスコーチによって取得され、患者の手術前トレーニングプログラムを適応するための基礎的研究として使用されました。

より良いQuality of Life (生活の質)

プログラム前後のVO2maxを見ると、平均6%以上の改善が見られました。手術では、VO2maxの改善は死亡リスクを低下させ、術後のリハビリを促進し、入院日数を減らすことで患者の時間と費用の両方を節約することが示されています。Garminスマートウォッチを使用し、Garmin Health APIを介した遠隔データ収集により、参加者はすべてのセッションに自宅から参加することができ、手術まで日々の長距離移動の必要性を省くことができました。

Garminとのさらなるコラボレーションの道を切り開く

この臨床試験の有望な結果を受けて、Stimulab社は、肺がん患者に対する高強度運動の有益性をさらに追求するため、より大規模な追跡調査を計画しています。Garminデバイスとそのデータを用いた臨床研究は現在進行中であり、さらに複数の研究が計画されています。

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