Garmin Health Research Glimpse: 健康科学に関するイノベーションを公開
「Garmin Health Research Glimpse」は、健康および臨床研究におけるGarminの存在感をますます高めているGarminの最新ブログシリーズです。このシリーズでは、GarminのウェアラブルデバイスとGarmin Health Connected Ecosystemが、世界中の臨床試験や研究に不可欠なデータ[1]を提供するためにどのように活用されているかを概観します。各記事では、メンタルヘルスの向上や手術結果の改善、身体活動の向上など、特集された研究の目的と成果を掘り下げていきます。
この記事では、運動がメンタルヘルスに与える影響から、体重管理における睡眠の役割まで、先進的なツールを活用した画期的な研究を紹介します。Garmin Healthは、それらの研究の中で具体的にどのような役割を果たしているのでしょうか?
Garminはどのように取り入れられるのか
研究者の間では、Garmin Health Connected Ecosystemと各種デバイスが、身体的・精神的健康の両方を取り巻く革新的な研究において、データを収集するツールとして重要な役割を果たすことが明らかになっています。研究者は、参加者にGarminのスマートウォッチやフィットネストラッカーを提供することで、身体活動や睡眠パターンの追跡から心拍数やストレスレベルのモニタリングまで、豊富な情報を簡単に収集することができます。Garmin Health SDKとGarmin Connect Developer Programとで構成されるGarmin Health Connected Ecosystemを活用することで、これらのデータを容易に収集、分析することが可能になり、健康とウェルネスに関する幅広いトピックに新たに取り組むことが出来ます。その結果、新たな知見を発見し、人間の身体と心についての理解を深めています。
プレシジョン・エイジング: より効果的な脳老化治療の開発
研究内容:この全国規模の研究プロジェクトは、約3,000人の高齢者から得られたデータを活用し、運動能力と脳の認知的な老化との関連性をより深く理解することを目的としています。ベイラー医科大学の研究チームは、収集したデータを用いて、脳の老化を促進する指標を特定し、より効果的な治療法や介入策を開発することに取り組んでいます。
Garminの活用:参加者が装着したGarmin vívosmart®4フィットネストラッカーを使用して、身体活動、睡眠の質、生理学的ストレスヘの反応を記録します。Garmin Health APIを使用することで、個人の活動パフォーマンスに関する全体像を把握することができます。
目標:身体活動、睡眠、ストレスのパターンを、高齢者の認知症、認知障害、そしてフレイルに関する生物学的指標と関連付けることを目的としています。画一的なケアではなく、よりカスタマイズされたケアアプローチを用いて早期に介入することで、患者の経過が改善する可能性があります。
参考情報:
https://news.arizona.edu/story/uarizona-awarded-60-million-lead-precision-aging-network
https://www.bcm.edu/news/baylor-researchers-part-of-precision-aging-network
若年心臓病患者におけるデジタルヘルスナッジング
研究内容:ミュンヘンのドイツハートセンターで行われたこのプロジェクトは、行動経済学のナッジの概念を応用したユニークなランダム化比較試験です。特に思春期までの運動不足のリスクが高いことから、先天性心疾患(CHD)を持つ青少年が研究の中心となりました。
Garminの活用:この12週間の研究では、Garmin vívofit®jr.2とGarmin Connect APIを使用して、参加者の毎日の身体活動レベルと歩数を測定しました。この毎日の活動を奨励するために、画像やテキストメッセージの形でデジタルナッジが参加者に送信されました。
目標:Garminの革新的な技術を活用した年齢に応じたデジタル介入は、若い心臓病患者の日常生活への参加を促し、身体活動の増加を促すことを目的としています。
参考情報:
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0002870323000856?via%3Dihub
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04933786
音楽はランニング・ケイデンスにどう影響するか?
研究内容:この研究では、4週間の音楽ランニング・プログラムが参加者のランニング・ケイデンス、スピード、心拍数に与える影響を調査しました。
Garminの活用:参加者は、Garmin Forerunner®645 MusicとHRM-Dual™心拍ストラップを装着し、ベースラインのケイデンスの7.5~10%上回るリズムの音楽を聴きながら、何度もランニングを行いました。ランニングのケイデンス、スピード、心拍数が記録され、音楽がこれらの指標にどのような影響を与えたかを調べました。
結果:音楽による介入中および介入後に、ランニング・ケイデンスは有意かつ持続的に増加しました。一方、ランニング・スピードと心拍数は変化しませんでした。これらの結果は、一定のリズムで音楽を聴くことでランニング・ケイデンスを効果的に高めることができ、身体にかかる生理的負荷に影響を与えることなく、傷害のリスクを軽減できる可能性があることを示しています。
参考情報:
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17461391.2022.2042398
ブルキナファソとケニアにおける人口の健康に関するコホートの構築と分析
研究内容:このプロジェクトは、ブルキナファソとケニアの農村部、マレーシアの半都市部において、気候変動が人々の健康に及ぼす影響を調査するものです。
Garminの活用:Garmin vívosmart®5フィットネストラッカーを使用し、身体活動、睡眠パターン、心拍数などの健康パラメータをGarmin Health Connected Ecosystemを通じてリアルタイムでモニタリングしました。これにより、異常気象が参加者の日常生活やウェルビーイングにどのような影響を与えるかについての洞察が得られました。
目標:ウェアラブルテクノロジーを活用したこの革新的なアプローチは、その天候にさらされることと健康上の経過を関連付けることで、気候変動が世界中で健康に及ぼす影響という緊急の問題に取り組んでいます。収集されたデータは、不健康のリスクが高いグループを特定し、特に遠隔地における、オーダーメイドの介入戦略の情報提供に役立ちます。
参考情報:
https://cch-africa.de/population-cohorts/
https://ukhd.de/digitalGH
デジタルヘルスを活用したマインドフルネス瞑想のストレスへの影響を検証
研究内容:この研究は、モバイルヘルス技術を利用して、マインドフルネス瞑想がストレスに与える影響を調べるものです。
Garminの活用:Garmin vívosmart®4フィットネストラッカーから得られる心拍変動データを分析し、継続的な瞑想が日々の心拍パターンに変化をもたらすかどうかを調査します。さらに、睡眠、歩数、リアルタイムのストレス、活動レベルに関するGarminのデータと、ストレス、運動、睡眠に関するアンケート評価がデータを補完します。この研究の参加者には、定期的に瞑想を行っていた瞑想実践者と経験のない個人の両方が含まれています。
目標:この研究結果は、瞑想をより広く普及させ、ストレス軽減、睡眠改善、社会全体の健康増進に貢献する可能性があります。
参考情報:
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/en/people/k0001_01006.html
https://www.garmin.co.jp/news/pressroom/news2022-0802-garmin-health/
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