1人のinReachユーザーが、1年の間に2人の命を救った
inReach®のSOS発信のおよそ5回に1回は、inReachユーザーが第三者の救助のために使用している。パーカー・クラーク氏は、わずか7ヶ月の間に見ず知らずの2人の救助のためにinReachデバイスを使用し、それを実際に体験した。彼はその体験談をガーミンに伝えた。
パーカー・クラークは世界中の山を探検してきた。彼はシエラネバダ山脈で、登山、クライミング、スキーに11年以上楽しんでおり、彼にとって最もくつろげる場所の一つとなっている。
彼が最初にinReach衛星通信機器1 を購入したのは、これらの活動を単独で行うことが多く、自分の安全のために重要な装備だと感じたからだ。しかし、彼が当初気づかなかったのは、それが見ず知らずの人たちの幸福のためにも重要な装備になるということだった。
その山での7ヶ月の間に、クラークはinReachのSOS機能を使い、2人の救助に携わることとなった。
初めての救助:負傷した登山者
「数人の友人と私はバックパック旅行の最終日に、トレイルから少し外れた小さな湖で、水を汲んでいた。15分後、私たちが出発しようとしたとき、遠くで悲鳴が聞こえたので、険しい斜面を駆け上がると、男性が腕を骨折したと言って苦しそうに叫んでいた。
怪我の状態を確認した後、私はinReachのSOSボタンを押し、スマートフォンのアプリを使って状況を説明するメッセージをGarmin応答センターへ送った。腕が折れていれば、岩や崖を越えて登山口まで戻ることはできないだろう。
私の友人と私は、その男性を、斜面から平らな場所に移動させて彼を休ませることができた。彼は日帰り登山の装備しか持っておらず、標高3,600メートルの高地で一晩を過ごす準備はもっていなかった。
捜索救助(SAR)チームとinReachのメッセージのやり取りを数時間続けた後、彼自身では脱出できないだろうということでヘリコプターを派遣することになった。最初のSOSからヘリコプターが到着するまで約5時間かかった。ヘリコプターは3,600m上空に着陸し、彼を乗せて離陸した。
inReachデバイスがなければ、誰かが下山して、携帯電話を探すか救助隊を探さなければならなかったし、それにはおそらく何時間もかかっただろうと思う。また、負傷した男性が一晩を過ごすために、防寒着やテントなどの装備を持って戻る人を送らなければならなかっただろう。
ヘリコプターが去った後、私は日没が近づいた登山口まで走って戻った。」
2件目の救助:致命的な滑落事故
「ベイスン・マウンテンを滑ろうとしていた私は、雪の斜面を登りきったところで、岩にぶつかる金属音が聞こえ、振り向いた。1人の負傷者が崖や雪や氷の上を何百メートルも回転しながら下の雪の斜面に落ちていったのだ。転げ落ちるのが止まり、私は下に戻って救助をしなければならないと考えた。
数分かけて気持ちを落ち着かせなければならなかった。落下の様子を見た限りでは、彼は生きていないだろうと思ったからだ。
私が彼のもとに着いたとき、彼は懸命に呼吸していたが、意識はなかった。他にもいくつか負傷があり、ヘルメットは一部分が陥没していた。私はinReachのSOSを押した。
彼が転げ落ちた場所はかなり急な雪の斜面で、その後何度も滑り落ちていた。また、彼はうつ伏せの状態だったので、私はトレッキングポールとピッケルを使って、彼の体を徐々に良い位置にテコの原理で移動させ、滑らないようにした。
やがて1マイル離れたところから誰かが降りてきて、私は大声で彼らに来るように言うことができた。結局、ヘリコプターが到着するまで3時間、その負傷者と一緒にいた。幸運なことに、ヘリコプターは近く訓練をしていたので、救助まではさほど時間がかからなかった。
救急隊員をフレキシブル担架で降ろし、私たちは彼を担架に乗せた。ヘリコプターは地元の搬送ポイントに彼を搬送した。
インリーチを使った双方向の衛星メッセージは非常に効率的だった。負傷の状況や、身長、体重などヘリコプターに提供する救助情報についてのメッセージのやり取りがあった。最終的には、ガーミン応答センターのチームメンバーがSARの応答者に直接つないでくれたのでスムーズなやり取りができた。
後で知ったのですが、その方は病院に到着してから約10日後に目を覚ましたそうだ。数カ月後、彼は歩けるようになり、まだ認知能力に問題はあるものの、問題なく過ごしているそうだ。ヘリコプターによる迅速な避難がなければ、彼はおそらく助からなかっただろう。
数か月後
この2つの救助経験は、クラークに大きな影響を与えた。彼は大自然の中での謙虚さについて考え、「山が教えてくれるのは、自然の力がどれほど大きいか」について時間を費やしてきた。
山での事故を減らすために、自分技術を磨くことと共に、グループ旅行でもリスクはつきものであること、自分を過信評価しすぎないことが大事だと彼は感じている。そして彼は今、inReachがさまざまな場面で役立つことを経験をもって知っている。
「inReachがあれば、すぐにガーミン応答センターに連絡し、救助を調整することができます。重傷を負った人を置き去りにして、何時間も歩いて、携帯の電波が届く場所を探し、その場所を伝え、その間に何が起こったのかわからないまま、また何時間もかけて要救助者の元に戻らなければならなかったとしたら、どれほどの心配でストレスだっただろうかと思う。バックカントリーにinReachデバイスが増えれば増えるほど、誰にとっても安全になる。」
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