サイクルトレーナーについて知っておくべきこと
ドミノ効果のような現在のパンデミックで、多くのロードレースやサイクリングイベントが中止になっています。運動によって免疫力が向上することは誰もが知っていますが、人が集まるスポーツはリスクが高まるので、自宅での運動が良い代替手段になっています。サイクリストは、サイクルトレーナーについてよく知っておくべきです。ランニングに比べて、準備やトレーニングに時間がかかります。本格的なサイクルトレーナーは愛憎入り交じるパートナーなのかもしれません。
今回は、サイクルトレーナーについてご紹介します。
サイクルトレーナーがサイクルを傷つけるのか? 多くのサイクリストにとって、サイクルトレーナーを購入前に思う問題の1つは、そのサイクルトレーナーがお気に入りの自転車に傷をつけないかどうかということです。これをナンセンスだと思われる方も多いですが、フレームに固定されたバイクトレーナーが通常のライディング以上のストレスをかけ、フレームがそれほど頑丈ではないことで、フレームが破損したりするのでは、と考える方もいます。
実は、サイクルトレーナーが自転車に傷をつけてしまう問題は、サイクリスト同士の口コミだけではなく、主要ブランドのメンテナンスの説明でも書いてあります。例えば、SpecializedやTrekなどのブランドは、カーボン製の自転車フレームに装着されたバイクトレーナーによる損傷は保証の対象にならないとメンテナンス仕様書で明確に定義しています。また、この問題に対して、Zwiftは、ウェブサイト上でバイクトレーナーに関する主要ブランドの関連保証仕様を要約しています。詳細については以下をご覧ください。
詳細な記事:トレイナーの仕様は保証書で保証されているのか?
しかし、そこまで心配する必要はありません。Cyclingtipsのウェブサイトではこの問題について様々なブランドにインタビューしました。ブランド各社は、作業中に自転車のフレームの使い過ぎよりも、サイクルトレーナーの分解や組立時に起きる自転車の損傷を心配しています。製造者は、誤った取り付け (緩めすぎや締めすぎ、正しくクイックリリースを行っていないなど) が原因で、自転車が損傷する可能性があると考えています。
要するに、正しく使用されていれば、サイクルトレーナーの損傷は基本的には起こらないということがわかっています。むしろ注意しなければならないのは、汗がサイクルトレーナーの金属部品にダメージを与える可能性があることです。室内に溜まった汗が自転車に蓄積して腐食を起こしやすくなります。もちろん、自転車を拭いたりメンテナンスなどを行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。それでも疑念がある場合は、古いロードバイクを選びましょう。乗っている間に起こる心配が和らぎます。
バイクトレーナーでトレーニングを行う際に注意すること
一般的に市販されているサイクルトレーナーは、ローラートレーナー、フリクション、ダイレクトドライブ式の3つに分けることができます。
その名の通り、ローラートレーナーとは、自転車をローラー台の上に乗せたトレーナーのことで、このローラーが 「トレッドミル」 として機能します。フリクショントレーナーは後輪を台の上に置き、タイヤに抵抗を与えるます。ダイレクトドライブ式トレーナーは駆動抵抗のユニットで、後輪を使用する必要がありません。また、アウターチューブの摩耗が少なく、後輪を外してフレームを直結してチェーンで駆動します。
その中でもローラートレーナーは、自転車を分解しなくてもどこでも使えるので、サイクリストの間ではとても人気があり、レース前のウォーミングアップの手段としてよく使われています。ローラートレーナーに乗るときはバランスを保つ必要があります。実際の道路状況をうまくシミュレートでき、また、フィードバックやサドルから降りる練習もできます。しかし、ローラートレーナーを使用するには、ある程度の練習と適応力が必要です。失敗すると転びやすいので、初心者には使いにくいです。
他の2台のサイクルトレーナーに置いている自転車は固定されていて、基本的にジムで乗るフライホイールに似ています。バランスを気にする必要がないので、初心者の方にも使いやすいです。
最も一般的なのがフリクショントレーナーで、メリットは安いことと選択肢が多いことです。
ダイレクトドライブトレーナーはチェーンを直接抵抗として使用しているので、騒音や振動が比較的少なくてすみます。
どのサイクルトレーナーを選ぶよりも重要な問題があります。:それは、慣性モーメントです。実際のロードでは、慣性の法則が働くため、トレーナーではペダルをこぐのが簡単だと感じ、ペダルを強く踏まなくても自転車は前進します。
自転車トレーナーでの慣性モーメントは、実際のロード条件下の慣性をシミュレートされます。慣性モーメントが大きいと想定されるほど、シミュレートされる力が強くなり、自転車に乗ったときの実際の感覚に近くなります。慣性がないと「片足が重く、片足が軽い」という問題が生じやすくなるため、大手メーカーでは慣性モーメントを大きくするために、より重く、より大径の慣性ホイールを追加しています。また、従来の慣性ホイールに加えて、より重いホイールやアウターチューブを用意して慣性モーメントを大きくすることで、実際の路面をより忠実に再現することができます。
今日、パワートレーニングが主流の時代には、パワーメーター機能が付いているのが大きなトレンドです。たとえパワーメーターが付いていなくても、抵抗を変えられるパワーバイク用のトレーナーを買うことをおすすめします。その主な理由は、インテリジェント可変抵抗機能とトレーニングソフトウェア(Zwiftのような)の組み合わせで、より効果的に実際の抵抗をシミュレートすることができからです。Ergモードを使用すると、より効果的かつ強力なトレーニングを得ることができます。