米スタンフォードの研究者が新型コロナウイルス対策のためにGarminユーザーに呼びかけ
*これは米国で実施されている研究の紹介です。日本では実施していません。
Garminのスマートウォッチの購入理由は、初めての5kmレースに向けてのトレーニングのため、睡眠を計測するため、デザインが好きだから(十分な購入理由です!)だったかもしれません。購入時は、きっと誰も世界中の人に恐怖を与えている危機の解決に貢献しているとは思わなかったでしょう。しかし、Garminで計測したデータが新型コロナウイルス(COVID-19)の対策に一役買うことになるのです.
米国Stanford Healthcare Innovation Labは、2020年5月頃にCOVID-19ウェアラブル研究を開始しました。この研究は、GarminのようなスマートウォッチがCOVID-19のような感染症の兆候を、症状が出る前に感知できるのかというのがテーマです。Stanford School of Medicineの Michael Snyder教授が以前行った研究では、心拍における特定のパターンから疾病を検知できるということが分かり、無症状の人であっても確認することができました。自覚症状がない段階でも多くの人の間で人から人への感染が起こりえるという感染症のエビデンスから、症状が出る前にスマートウォッチで感知できるということは、感染症の拡大を遅らせたり収束させるという意味では非常に価値のあるものになる可能性があります。
Snyder教授はこの研究で、手首で心拍を測るタイプのGarminデバイスからデータを収集します。ユーザーはデータの共有に同意することで、安静時心拍、アクティビティ、睡眠などのデータを提供することになります。健康状態に関してアンケートの協力を依頼されることもあります。そのデータからSnyder教授と研究チームは、感染症の兆候を検知する新たなアルゴリズムを開発する予定です。Snyder教授は、どれだけ早く正確なアルゴリズムを開発できるかは、どれだけ多くの方がこの研究に協力してくださるかにかかっていると話しています。
研究の詳細はこちら。
*Garminウェアラブルは、自己診断又は医師への相談をはじめとする医学的な使用を意図するものではなく、疾病の治療、診断、予防を目的とした医療機器でもありません。